過去の活動報告 No.122







第306回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第111回 高槻市民寄席  

と  き  令和元年9月29日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


秋とはいえ、まだ暑い日が続いてました。

天候は曇り。会場のある生涯学習センター

の建物です。


前回は、2階の多目的ホールでの開催で

したので、会場の設営作業はありませんで

したが、今回は、いつもの1階展示ホール

ですので、一から会場設営にあたります。


椅子並べをほぼ終えました。


あとは、高座となる舞台と高座周辺の仕上

げに追われます。今回は、高座に少々手こ

ずりましたが・・・。


会場設営の完了です。

我ながら見事な寄席会場になっていると

自負しております (^_^;)


会場設営のあとは、お客さんにお配りする

当日のプログラムと次回の定例会のチラシ

の準備です。

  


楽屋には、すばるさんの奥さんから具材

たっぷりの巻き寿司と一光さんから黒豆

餅の差し入れと・・・


笑吉さんから大量のシュークリームの差し

入れです。

今回出番のない司之助さんとさや豆ちゃん

の親子は、人目を忍んでたらふく食べて

いたようです (*_*)


開場時間までのひとときは、楽屋で落語

談義に花が咲きます。


開場とともに多くのお客さんがお越しに

なりました。この日の定例会は、いつもと

ちょっと違う雰囲気だったかも知れません。


写真撮影担当は真琴家笑吉さん。今回の

演者の写真は彼の画像を採用しています。

今回の活動報告も、くじらいだー@さん

ブログの「ミニ活動報告」を引用させて

いただいてます。(以下の
青字
の部分)


開演前の前説担当は、今回出番のない

潮吹亭くじらさんです。

当会「噺の会じゅげむ」大阪本店からプロ

の噺家が誕生することになりまして・・・

詳しくは本人から。


出番直前の高月亭すばるさん。

   
午後2時ちょうど。寿亭さや豆ちゃんの

打つ拍子木を合図に開演となります。


いよいよ開演。この時点で客席はかなり

埋まっているようです。当会の大入りの

基準である入場者100名を超えていま

した。


トップのすばるさん。演目は、「一人酒盛」

です。酒飲みは人の酒でも飲もうとします。

そんな人物が酒を飲み始めると、どうにも

止まらなくなってしまいます。いかにも落語

らしい酒飲みの本質を突いた噺ですね。


「息子の太陽から報告があります。私は

すぐネタに入ります」。本当は、いろいろ

言いたくてうずうずしたんじゃないかな?

あらゆる落語の中で最も「酒癖」のわるい

男を、じゅげむきってのジェントルマンが

見事に演じました。


出番直前の歩鱈小酔さんです。


小酔さんは二番手。演目は「夏の医者」で

す。夏に食べるチシャは、痛みやすく腹に

よくないと言われてます。ある農夫がチシャ

を食べて倒れ、医者を呼び寄せますが、

途中、大蛇に飲み込まれます。医者は何

とか脱出しようと一計を案じますが・・・。


ウワバミ(大蛇)の腹の中に「下し薬」を

まいて脱出・・・。本来「汚い」噺なんです

が、少しも感じない。

これも小酔さんの人柄か・・・。



お茶子は、寿亭さや豆ちゃん。

実は今回、前説以外は「見台なし」。

お茶子の仕事は、さや豆嬢一人でこなし

ました。


出番直前の南茶亭おすしさんです。


おすしさんは三番手。急きょ、出番を繰り上

げました。演目は「宿屋ばばあ」です。おど

ろおどろしいタイトルですが、ギャグ満載の

噺になっています。とある宿屋の90歳の

女将。その正体はいかに・・・?


本来は「中トリ」だったのですが、出番を

太陽くんと交替しました。この「機転」、

さすがはビジネス書作家。笑福亭福笑師

の創作。ハチャメチャながら「村おこし」

というテーマを持った力作です。


出番直前の高月亭太陽さんです。


中トリの太陽さん。この度、プロの落語家に

なることになりました。満面の笑顔で登場。

演目は、巷に増加している特殊詐欺の防犯

の噺で「オレオレ詐欺」です。この落語は、

桂三若さんの創作落語になります。


笑福亭鶴二師への入門が決まり、これから

はプロの噺家としての見習い、そして修業

へ。当会の定例会へ出演がこれは最後とい

うことで、この高座が事実上の「卒業式」と

なりました。


おかげさまをもちまして、今回の高槻市民

寄席も入場者186名の大入満員となりま

した。ご来場いただき、まことにありがとう

ございました。


中トリの一席を無事に終えた後の一コマ。

サプライズで、お茶子・寿亭さや豆嬢から

花束贈呈。

ドラマチック、やなぁ・・・。


あの寡黙な高校生だった太陽くん。

いつの間にか当会きっての人気者になり、

この日もお客様から多くの声援を・・・。

是非、この声援に答えて立派な噺家に

なってもらいたいものです。


太陽さんの当会卒業、そしてプロの道へ

第一歩を進み出すということで、会場が

大いに盛り上がったところで、中入りの

休憩となりました。


出番直前の悠々亭一光さんです。


一光さんは、中入り後の出番。演目は、

「熊の皮」です。お礼の口上を女房から

教わりますが、先方ではしどろもどろに

なってしまいます。何とか口上を述べた

後、熊の皮の敷物を見せてもらうと・・・


中入り後の二席は、「夫婦のあり方」に

関する噺が並びました。

こちらは、亭主が女房の尻に敷かれながら

も仲良く暮らしてます。筋立てとしては、

「平林」に近いかも。


出番直前の三流亭志まねさんです。


志まねさんは、今日の大トリ。演目は、

「子別れ」の一席です。主人公の男は女遊び

におぼれ、今は女房息子と別居してますが、

今は改心してまともに働いています。ある

日、その息子と再会することになり・・・


上方では「子は鎹(かすがい)」というタイ

トルで演じられる事が多いようです。こちら

は別れてしまった夫婦が元の鞘に収まる噺。

現実にはなかなかない噺ながら、じっくり

聴かせる珠玉の高座です。


負い目もあり、なかなか女房とよりを戻せ

ませんが、子供が夫婦の仲を取り持ちます。

人情の機微がよく出ているいい落語です。


ご本人の反省として「演者が泣いてどうす

る」というものでしたが、これはプロでも

たまにあるようで・・・


お開きとなり、スタッフ全員でお客さんを

お見送りします。皆さんの満足げな笑顔が

私どもにとって何よりの喜びで、心の糧に

なるものです。


プロ入りで今回が最後の定例会になった

太陽さんにもお客さんたちが次々と声を

掛けていただきました。


太陽さんの当会卒業を祝して記念撮影

です。


太陽さんの送別会を兼ねた打ち上げは、

市内のセルフ焼き鳥の「トリノマ」さん。

祝杯のお酒の味も格別でした。


次回の定例会は、10月14日(月・祝)

開催の第186回「駅前寄席」です。

会場は西武百貨店から阪急百貨店に

店名が変更になっています。

入場無料で粗品もご用意しています!!










第307回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻阪急百貨店 駅前寄席 vol.186
   
と き  令和元年10月14日(月・祝) 午後2時開演

ところ  
高槻阪急百貨店 6階多目的ホール 


ついに西武百貨店が、阪急百貨店に代わり

ました。店内の様子に大きな変更はありませ

んが、地下の食品売り場やレストランに若干

の変化が見られます。関西人にとっては、ど

ちらかというと「西武」より「阪急」の方が

馴染みがあるかも知れません。


天候は、午前中は雨模様でしたが、午後か

らは雨が上がって曇り空になりました。

写真は、店内に設置された寄席の案内の

POPです。(毎回、百貨店側で作成して

いただいています)


いつもどおり、10時30分から会場設営の

開始です。阪急百貨店になって、作業従事

者は腕章を着用することになりました。

(以前は、リボンを胸に付けていました)

で、今回は大問題が発生・・・


何と、ホール備え付けの椅子が、イベント等

で出払っており、全然足りません。

とりあえず、2階下の部屋から人海戦術で

椅子の大移動。階段の上り下りが結構、

大変な作業でした。


という訳で、汗だくになっての会場設営が

何とか終わりました。客席の椅子の半数は

運び込んだ折りたたみの椅子です。

今回は祝日の開催で、天候も悪いので、

ちょっと集客に不安がありました。


お客さんにお配りするプログラムと次回の

チラシの準備をします。これも案外手間の

掛かる作業です。会場のリニューアル記念

ということで、枚数はいつもより多めに準備

しました。それが吉と出るか凶と出るか・・・。


受付も準備は万端。


今回は、百貨店の名称が西武から阪急に

代わったということで、「これからもよろしく

お願いします」のロゴの入ったウェット

ティッシュを粗品として配らせていただき

ました。


開場を開演1時間前に早めましたが、待ち

かねたお客さんが続々とお越しになられま

した。上々のすべり出しといえます。


会場の中では、志熨家かりん・寿亭さや豆

のお茶子コンビがお出迎え。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させて

いただいています。(以下の青字の部分)


開演10分前から前説を始めましたが、すで

に入場者数は100名を突破していました。


前説は、寿亭司之助さん。
本来なら出番のな

いメンバーが前説を務めますが、今回は「代

表あいさつ」ということです。阪急百貨店での

「駅前寄席」なので「阪急駅前寄席」となると

ここは「JR駅前」なので・・・ちょっと悩み

どころです。


開演直前を知らせる二番太鼓の最後に

拍子木が入ります。さや豆ちゃんの打つ

拍子木でトップの出演者の定番の出囃子

「石段」が会場に響きます。



午後2時の開演です。ご覧のとおりの満員

の状態で、立ち見の方も出る盛況ぶりでし

た。


トップは、三流亭志まねさんです。演目は、

「平林」。江戸落語では「たいらばやし」、

上方落語は「ひらばやし」と読むことが

多いようですが、筋立ては、江戸も上方も

同じです。志まねさんは、江戸落語として

演じます。


登場人物が「字が読めない」古典落語なら

ではの設定です。店で働く子供、江戸落語

では「小僧」、上方落語では「丁稚」。

その小僧さん、名前を忘れないように、いろ

いろ工夫するのですが・・・


二番手は、洋酒家巧駆さん。演目は上方

落語の定番「道具屋」です。

文字どおり道具屋さんの噺。仕事もせずに

ブラブラしている甥を心配して、おじさんが、

露店の道具屋をするように勧めます。


巧駆さんも「プロになりたい」と思った時代

があったようです。現在は、忙しい仕事の合

間をぬっての高座が続いてます。なんとも

トホホな商品ばかりの、夜店の道具屋。

「クレーマー」の多い現代では成り立た

ない!?


三番手は、びい亭るうずさんです。演目は、

「粗忽長屋」。並はずれてそそっかしい人物

が、思い込みが強すぎて、とんでもない間違

いを犯します。実にばかばかしい展開です

が、滑稽噺の傑作とも言えます。


典型的な江戸落語の「与太郎噺」。最近は、

上方の噺家さんも取り組んでおられるようで

す。行き倒れになった自分自身と対面する

という、不思議な筋立て。枝雀師作「山の

あなた」等を持ちネタにするるうずさんなら

ではの高座です。


お茶子は志熨家かりん・寿亭さや豆の

母娘コンビです。


中トリは、潮吹亭くじらさん。演目は、「胴乱

の幸助」です。舞台が大阪から京都まで

至るスケールの大きな噺になっています。

「胴乱」とは、皮や羅紗(らしゃ)なんかで

作った腰に下げる小物入れのことで、今で

言うならウェストポーチのようなものですね。


この幸助さんは、喧嘩の仲裁が趣味という

人物で、仲裁のために走り回っています。

セリフを二カ所も飛ばすなど、演者自身は

あまり納得してませんが、ここまでの「大受

け続き」に助けられたようです。

だからこそ・・・もっと受けたはず!?


などとご本人は言われてますが、長講一席

をダレさせずに大いに受けていましたよ。

おかげさまをもちまして、今回も入場者数

175名の大入満員となりました。お足下が

お悪い中、ご来場いただき有り難うござい

ました。


中入りの休憩です。

今日の「中入りBGM」は往年の名曲「青春

の灯」・「潮花採りの唄」の2曲。

歌ってるのは・・・それは後ほど。


お客さんから、「だだちゃ豆せんべい」と

チョコレートを差し入れていただきました。

その他にもさや豆ちゃんは、色んなお客さん

に個人的にお菓子をたくさん頂いていたよう

です。毎度、有難うございます。


楽屋の入口。


中入り後は、寿亭司之助さん。演目は、

「日和(ひより)ちがい」です。雲行きの

悪い日に用事で出かけることになった男が、

日和(天気)を気にして、八卦見(占い師)

やら色んな商売の人に聞き回りますが、

勘違いの回答ばかりで困り果てます。


枝雀師の「小米時代」の十八番。

「降るような、日和じゃない」

文章にすると、句読点を打つか打たないか

で意味が変りますが、噺の中では、両道掛

けられます。最近プロでもあまり演らない

ので、ある意味貴重な高座です。


トリは、六弦亭ざくろさん。演目は「シルバー

ウェディングベル」です。高齢化社会がテー

マのまさに現代的な落語になっていいます。

83歳の父親が再婚すると言い出しますが、

相手は若いといっても71歳のおばあさん。

確かに、83歳よりは若いですが・・・。


六代文枝師の作品には「高齢者ネタ」が

結構多いようですが、その代表といえるで

しょう。途中、ハメである「ウェディング

マーチ」のタイミングを少し間違えましたが、

それも笑いにつなげてくださいました。


なお、2曲目のゆっくりめの「ウェディング

マーチ」は演出上の工夫で、機会の故障で

はありません。見事な大トリです! で、あ

の二曲を歌っていたのは「なかのかつき」

さん。歌手だったころのざくろさんです。


ハチャメチャ披露宴。寄席会場も大爆笑。


ちょっと時間はオーバーしましたが、無事に

お開きになり、スタッフ全員でお客さんのお

見送りです。

プログラム連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。



打ち上げは、会場の近所にあるセルフ串カツ

の「串家」さんで満腹に。


次回定例会は、11月24日の「高槻市民寄

席」です。詳細は、「お知らせ」コーナーで。

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