過去の活動報告 No.121







第304回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第110回 高槻市民寄席  

と  き  令和元年7月28日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 2階 多目的ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


夏本番の7月後半、梅雨も終わって暑さも

厳しくなってきたこの日、天候は曇りだった

ので、太陽の暑さは和らぎましたが、湿度

の高い蒸し暑さがたまらない一日でした。


今回は、国政選挙の都合で、過去に2回

記念公演をやらせていただいた2階の大

きな多目的ホールでの開催です。


今回の活動報告も、くじらいだー@さん

ブログの「ミニ活動報告」を引用させて

いただいてます。(以下の
青字
の部分)


集合時刻がいつもより30分遅く11時。

「2階多目的ホール」が会場ということで

会場設営の必要がないからです。

また「記念公演」のように、多くの打ち合

わせの必要もないので・・・


開場までほとんどすることがありません。

気楽といえば気楽ですが、「会場設営も

素人落語の楽しみの一つ」だと仰ってた

「仁六家拾八」・「阿遊亭弘遊」2人の

レジェンドは、どう思っておられるか・・・


今回も早くから、会場前でお待ちいただ

いている状況でしたので、ちょっと早め

に開場しました。


記念公演でもない通常の定例会としての

開催でしたので、集客に少々不安があり

ましたが、続々とご来場いただきました。

  


このホールでは、立派な緞帳があります。

その緞帳が下ろされ、開演を待ちます。


前説は、今回出番のない寿亭司之助さん。

「噺の会じゅげむ」が政党として選挙に出

たらという話題で、ちょっとは笑いを取れ

たような・・・?


会場の後方は、スタッフの撮影用ブース

として確保しました。スチール撮影を担当

するのは真琴家笑吉さん(右)で、ビデオ

撮影は三流亭志まねさん(左)です。


さて、午後2時ちょうどに「石段」の出囃子

とともに緞帳が上がり、高槻市民寄席の

開演です。この時点で客席はほぼ埋まって

いました。


トップは、歩鱈小酔さん。演目は、上方落

語の定番
「子ほめ」です。子供をほめ倒し

て、その親からご馳走になろうとします。

でも、とんでもないほめ方ばかりで、ご馳

走どころか、逆に相手を怒らせる始末・・・。


人をほめるにしても、時と場所、タイミング

は難しいものですね。

前座噺の代表とも言える演目ですが、いつ

ものように、さわやかな高座で、トップから

大受けです。


二番手は、潮吹亭くじらさんです。演目は、

「蛇含草(じゃがんそう)」。江戸落語では

「そば清」というタイトルになります。

奇想天外な真夏の噺で、餅が大好きの

食いしん坊が、訪問先で大量の餅の完食

に挑戦するのですが・・・。

   
客席は高座からはあまり見えません。

正直な話、あまりネタも繰れてなかったし、

かなり不安でした。


と仰ってますが、いやいや受けてましたよ。

楽屋のモニターで見ておられた一光さんに

「大熱演でしたね」と仰ってもらいました。


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」の

母娘コンビ。さや豆嬢、座布団を裏返し、

名びらをめくるとそこで大きな拍手。

うらやましい・・・


三番手は、高月亭太陽さん。演目は「君よ

モーツアルトを聴け」です。桂文枝師匠の

創作落語。天才音楽家モーツァルトが好き

な医者からそのエピソードを聞いた魚屋さ

んが、家に帰って女房に受け売りでトンチ

ンカンな話をしてしまいます。


音響がいつもと違うので「アイネクライネ

ナハトムジーク」が良く映えます。多くの

お客様にとって、彼は孫のような存在。

今日も一番拍手が多かったような。


中トリは、悠々亭一光さん。演目は「町内

の若い衆」です。兄貴分の奥さんが上品

で、旦那が出世して家を建て増したのも

「町内の若い衆のおかげ」と決して自慢

はしません。自分の女房に同じセリフを

人に言わそうとするのですが・・・。


モニターで見てると、笑い声があまり聞こ

えて来ないようですが、実際は大受けです。

番組進行も順調なのでマクラたっぷりの

余裕の高座のようにお見受けしました。


おかげさまをもちまして、大ホールでの

定例会も入場者215名の大入満員と

なりました。お暑い中をご来場いただき、

まことに有り難うございました。


会場の前では、ホワイトボードに手書き

されたるうずさんのイラストで、お客さんを

呼び込んでくれました。


中入り後は、三流亭志まねさん。演目は、

「転失気(てんしき)」です。お寺の住職が

病気になり、医者から転失気はありますか

と尋ねられ、知らないと言えず、知ったかぶ

りをしてその場を逃れます。でも、小坊主さ

んにばれて、和尚さんは困ったことに・・・。


実はネタおろしだそうです。そうは見えない

堂々の高座。小坊主珍念が大人の知った

かぶりに翻弄される噺ですが、「転失気」と

は何か? 自分で調べましょう。


今回の大舞台のトリは、びい亭るうずさん。

演目は「青菜」です。旦那の家で仕事の後

にご馳走になった植木屋さん。その家の奥

様のしとやかさに感心し、自分の女房にも

同じ振る舞いをさせたいと思いますが・・・。


まさに「夏の定番」。噺のなかに「高槻」が

出てくる数少ない古典落語の一つ。噺の中

に出てくる「柳蔭」、「鯉の洗い」が本当に

美味しそう。見事なトリです!


家に帰ってから同じシチュエーションを無理

矢理に創り上げて、友人に見せつけようと

しますが、ことごとく失敗してしまいます。

とはいえ、女房は文句を言いながらも、それ

にお付き合いするほほえましい噺でした。


予定どおりの時間にお開きになりました。

こちらのホールは時間厳守なので一安心。

というわけで、「2階多目的ホール」は

「記念公演」でなくても、無事に開催できる

ことが証明されました。

いつ「選挙」があっても大丈夫!?


スタッフのお楽しみの打ち上げは、会場の

近くにある「餃子の王将」に行きました。

寄席の後の乾杯のビールは、実に美味い

ですね。


餃子にビールの最強タッグで、大いに盛り

上がりました。


だいぶんにお酒も回ってきたようで・・・。

今回は、当会の岡山支店の吉備家めじろ

さん(右から2人目)も応援に駆けつけて

くださいました。遠路はるばる有り難うござ

いました!!






第305回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.185
   
と き  令和元年8月18日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


会場の高槻西武百貨店ですが、10月から

阪急百貨店に代わるということで、屋上の

看板などにも工事が始まったようです。

天候は晴れ。まだまだ暑い日が続いて

います。


いつも、朝の10時30分から会場設営に

入りますが、この日は欠席者が多く、最小限

の人数での作業となりました。とはいえ、

慣れた作業ですので、多少の時間超過には

なりましたが、難なく設営は進みます。


高座の周辺も念入りに整えます。


高座の完成です。

今回、マイクスタンドのがたつきの音をマイク

が拾ってしまうという現象に対処するため、

高座の上や中にちょっと工夫をしてみました。


会場設営終了後は、当日にお客さんに

お配りするプログラムとチラシの準備です。

プログラムには、一連番号が入っている

ので、瞬時にして入場者数が分かります。

(ナンバリングの機械はお客さんから寄贈していただきました)


開場前の会場の模様です。この日は他の

イベントでホールの椅子が少なくなっていま

したので、百貨店の会議室の折りたたみの

椅子をお借りしました。でも、階下の会議室

からの運搬作業が一番きつかったかも・・・


いつも早くからお客さんがお越しになり、表で

待っておられるので、この日も開演1時間前

から開場しました。


開演前には、ほぼ満員の状態です。


開演前の前説です。通常、前説は出番の

ない者が、務めるのですが、この日は人手

不足のため、中トリの出番の寿亭司之助さ

んが前説を担当しました。


さて、開演です。この時点で、後ろの臨時席

もいっぱいの状態でした。左はスチール撮影

担当のスタッフの真琴家笑吉さんです。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させて

いただいています。(以下の青字の部分)


トップは、前回のトリを務めたびい亭るうずさ

ん。演目は、るうずさんのオリジナル創作落

語の「膳所(ぜぜ)の浜」です。るうずさんの

地元でもある滋賀県大津の「膳所の浜」を

舞台に、怪しげなかわら版屋が出没します。


「瓦屋」につづく、るうずさん「自作自演」の

2作目。「熊本出前寄席」でのネタおろし

ではちょっと反応が○×◇でしたが、私が

思ったとおり、ここでは大受け。ほんのり

「下ネタ」もある秀作です。


二番手は、三流亭志まねさん。この日出演

予定だった洋酒家巧駆さんが仕事の都合で

来れなくなったので、臨時の代演でした。

演目は江戸落語の「真田小僧」。子供が

悪知恵を働かせて、父親からうまく小遣い

銭をせしめようとします。


落語の世界のやんちゃ坊主は、江戸が

「金坊」、上方が「寅公」。

この噺の「金坊」はとんでもない策略家。

そんなネタを「島根県生まれの江戸っ子」

がさわやかに。


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」の

母娘コンビ。


このところは、さや豆ちゃん一人で高座係

をやれるようになりましたが、見台・膝隠し

の持ち運びはお母さんが手伝います。


三番手は、潮吹亭くじらさんです。演目は、

創作落語の「冷蔵庫哀詩(エレジー)」。

冷蔵庫の中の人間模様ならぬ食品模様です。
 
プリンやアイスクリームや肉などが会話を

するという摩訶不思議な設定になっていま

す。擬人化の落語の傑作でしょうね。


桂小春団治師の創作。高座にかけるのは

5度目ですが、そのたびに発見があります。

結構受けてたようですが、ネタの力による

ところも大きいようですね。


中トリは、寿亭司之助さん。演目は「餅屋

問答」です。戒律厳しい禅宗のお寺での噺。

小難しい禅問答が出てくるので、少々取っつ

きにくいところも。でも、勘違いの相乗効果

で、落語らしい馬鹿馬鹿しさがあります。


これが500席目の高座だそうで、おめでとう

ございます。こういう記録をきちんと取ってる

こと自体がすごいこと。さすが当会代表です。

このネタ、江戸では「こんにゃく問答」。

諸説ありますが、やはり関西人は餅好き・・・


おかげさまをもちまして、今回の定例会も

入場者143名の大入満員となりました。

お暑い中をわざわざご来場いただき、

まことに有り難うございます。


中入りの休憩(約10分)です。

中入りという言葉は、本来、大相撲の取組

の途中に入る休憩のことでしたが、寄席など

でも使われるようになりました。寄席文字で

は人がたくさん入るように、ゲンを担いで、

にんべんの「仲入」と表記します


楽屋での差し入れコーナーには、

お客さんからいただいた「せんべい」と

メンバーの志まねさんからの、蒜山高原の

お土産「うしのたまご」が並びます。

どちらも美味しくいただきました。


中入り後は、六弦亭ざくろさん。演目は、

季節ネタの「ろくろ首」です。器量はいいの

だが、どういう訳か夜になると首が伸びる

大店の娘さんと結婚することになった主

人公の男。夜になるのが怖くて怖くて・・・。


決して「怪談噺」ではないのですが、

ざくろさんの工夫で養子先の娘の首が

伸びるシーンでかるく「ねとり」のハメを。

思った以上に効果的でした。


トリは、高月亭すばるさん。演目は、創作落

語の「赤とんぼ」です。今日は楽屋入りが遅

れました。理由は、プロの噺家さんと面談し

ていたとのこと。その面談の内容は・・・


ご子息「高月亭太陽」くんが、プロの噺家

に入門することが決まったそうです。


楽屋には一切そんな話はせず高座に登った

ため、楽屋はてんてこ舞い。受け入れた師匠

の名は高座では伏せていたため、メンバーは

「誰やろう?」気になって、すばるさんの落語

どころではない?・・・



「童謡」がテーマの六代文枝師の創作ですが、

楽屋はすっかり「動揺」してました・・・


実際、そんな入門のパターンがあるのかと

驚きのシチュエーションでした。時代ですね。

落語の方は、実際に童謡を歌うシーンが

随所に入り、大いに笑わせてもらいました。


無事にお開きとなり、メンバー全員でお

見送り。会場を後にするお客さんの笑顔、

本当にこちらも嬉しい限りです。

プログラム連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。



打ち上げは、会場と同じフロアにある

お好み焼きの「千房」さんで行いました。

話題は、やはり太陽さんの噺家入門!!


次回定例会は、9月29日の「高槻市民寄席」

です。詳細は、「お知らせ」コーナーで。

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