過去の活動報告 No.116



第295回 噺の会じゅげむ定期公演

 第106回 高槻市民寄席  

と  き  平成30年9月30日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


 ● 台風接近のため、中止になりました。





第295回 噺の会じゅげむ定期公演
 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.180

と き  平成30年10月14日(日) 午後2時開演
ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


前月の定例会(高槻市民寄席)は、台風

の影響で中止になってしまいましたが、

この日は秋晴れのいいお天気になりま

した。


メンバーは、午前10時30分に集合して、

会場の西武百貨店の飲食店街の一角に

ある多目的ホールを寄席会場に変身させ

るべく設営作業を開始します。



大量の椅子や机を運ぶのも結構、力の

いる仕事です。




高座といえば、落語の檜舞台ですので、

細心の注意を払いながら、組み立てね

ばなりません。


寄席会場の完成です。


会場設営が終われば、すぐにお客さんに

お配りするプログラムとチラシ類の準備に

入ります。


受付も準備万端です。でも、前月の定例会

が中止になった関係上、今回の告知が十分

に出来ていないことから、どれだけのお客さ

んがお見えになるか、かなり不安な状況で

した。そんな中、



ぼちぼちとお客さんがご来場されます。

でも、やはり、出足が悪いような・・・。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させていた

だいています。(以下の
青字の部分)


前説は、寿亭司之助さんです。

まず、「第106回・高槻市民寄席」を台風24号の影響により中止にしたことについてのお詫び。天災とはいえ、かなりご迷惑をおかけしました。そして来年3月3日「第108回・高槻市民寄席」を「定例会300回記念公演」として、生涯学習センターの2階多目的ホール、あの300名収容のホールです。ありがたいことです・・・



前説が終われば、拍子木が入り、会場に

「石段」の出囃子が響きます。

(注:石段は、上方の一番目の演者の定番の出囃子)


開演です。出足が悪いと言え、客席はそこ

そこ埋まってきました。


トップは、高月亭すばるさんです。ネタは、

「天狗さし」。何と、天狗の肉をすき焼きに

して売り出そうと考えた男が、鞍馬山に

天狗を捕まえに行くという奇想天外な噺

です。


本来なら「トリ」の翌月が「トップ」となるのが暗黙のルールなのですが、すばるさん、先月が「幻のトリ」となってしまいました。来年一月「第107回・高槻市民寄席」は、9月のプログラムをスライドさせる予定で、ここですばるさんにはトリをとってもらいます。「天狗さし」は古典落語ですがサゲは社会風刺が効いてます!


一席を終えて高座を下りてきたすばるさん。

ちょっと疲れた感じ!? 

客席の空気がまだ温まっていないトップ

バッターは、意外と疲れるものです・・・。


二番手は、六弦亭ざくろさんです。演目は、

「打飼(うちがえ)盗人」です。打飼とは、

木綿製の細長い胴巻きのこと。やもめの

大工の家に盗人が入りますが、反対に

盗人がお金をせびられてしまいます。


落語の世界の盗人はどこか抜けてるので

すが、この噺の盗人は、「それでよく盗人

が務まるな。」と言いたくなるお人好しで

すな。ざくろさんの人柄とマッチして、心が

洗われる一席です。


高座を下りるざくろさん。楽しそうです。



お茶子は志熨家かりん・寿亭さや豆の母娘

コンビ。この日のさや豆ちゃんは、妙にハイ

テンションでした。



三番手は、三流亭志まねさんです。ネタは、

「家見舞」。これは新築や引っ越しの祝い

のことです。兄貴分の家見舞に行こうとす

る二人の男は、お金がないので、水がめの

代わりに、安価な肥がめを買って持って

行くことにしたのですが・・・。


上方では「祝いの壺」。江戸・上方とも

きれいなタイトルですが、楽屋のネタ帳に

は、もっと「直接的」だそうな。こういう噺

を不快感なく聴かせるのが演者の腕。

志まねさん、お見事。


高座を下りる志まねさん。会場もいい感じ

に温まってきているようです。



中トリは洋酒家巧駆さん。ネタは、十八番

の「悋気の独楽(りんきのこま)」です。

「悋気」は嫉妬、「独楽」は おもちゃの

コマのこと。旦那の妾に焼き餅を焼く

おかみさんと無邪気にコマで遊ぶ丁稚さん

の会話が絶妙な噺でした。


そんなわけで、少し間延びしましたが、

流石、巧駆さん。今日もはんなりとした

高座です。聴かせどころは、御寮さんが

丁稚定吉をどう問いつめるか・・・。

文句なしの中トリです。


100名の大入りには足りませんでしたが、

91名の方にご来場いただきました。

告知不足とは言え、この入場者数は、

当会にとってまことに有り難いことです。


中トリの高座を終え、高座から下りた巧駆

さん。引き締まった表情です。


中入りの休憩です。


ざくろさんからの差し入れのお菓子。


中入り後は、潮吹亭くじらさん。ネタは、

「世帯(しょたい)念仏」です。全編念仏を

唱えるだけという風変わりな落語です。

念仏を唱えながら、家族に対して小言を

言ったり、とても信心しているとは思えま

せん。でも、念仏と小言とのギャップが

実に滑稽で楽しい噺でした。


江戸では「小言念仏」。得意にしておられた

のが柳家小三治師。上方の「世帯念仏」は

桂米朝師の十八番。つまり東西人間国宝

の得意ネタ・・・けっこう、間の取り方が

難しいのです。


高座を下りたくじらさんは、出囃子担当で

もあるので、すぐに音響セットの定位置に

戻ります。


トリは、歩鱈小酔さん。演題は、こちらも

十八番の「太鼓腹」です。今では、すっかり

廃れてしまった「幇間(ほうかん)」の落語

です。幇間とは、宴席を盛り上げる男の芸人

のことですね。


わがままな若旦那の「無茶」の犠牲になる

幇間(たいこ持ち)。そのえげつなさが、

小酔さんのご陽気な芸風でうまく中和され

ています。間違いなしの大トリです。


この噺では、幇間が被害を被ります。我が

ままな若旦那が、鍼灸(はり治療)に凝って

しまい、幇間を無理矢理に患者にして、はり

を打つのだが、なまじっかな知識だけなの

で、とんでもないことになってしまいます。


高座を下りた小酔さん。

トリの重責を果たし、少々お疲れの

ようです・・・。


終演。スタッフ総出でお客さんのお見送り。


今回は古典落語が6席並びました。

次回定例会「第106回・高槻市民寄席」は

古典と創作ものがバランスよく並んでます。


寄席がはねた後のお楽しみ、打ち上げは、

エベレストに登山・・・ではなく、イン

ド料理店のタージマハル・エベレストに

向かいます。

  (でも、スタッフの荷物が登山スタイル!?)


いろんなインド・ネパール料理をたらふく

いただきました!!


プログラム連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。

次回定例会は11月18日(日)の高槻市民

寄席です。よろしくお願いしまっす!!


 前の活動報告はこちら
              ● 過去の活動報告目次へ  

 次の活動報告はこちら
inserted by FC2 system