過去の活動報告 No.114






噺の会じゅげむ定期公演 

 第104回 高槻市民寄席  


と  き  平成30年5月20日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ



もうすっかり、高槻も若葉の候でした。

天候は晴れ。空気もさわやかです。

通算で、291回目の定例会です。


会場の展示ホールは、何もないとかなり

広いスペースです。ここに寄席を一から

作り上げます。


着々と作業が進んで行きます。


受付周辺を設営中。


客席の幅と角度を微調整。

こちらは寄席の小道具、名ビラ立てを

組み立て中。


  


段々と形になってきました。



高座も最後の仕上げです。


ビデオ撮影の準備中。出演者があとで、

自分の高座をチェックするのに役立ちます。


    


寄席会場の設営が完了しました。





今日は、じゅげむ社中が入ります。三味線

の調子を合わせる巧駆(こーく)さん。


寄席の会場を知らせる一番太鼓を叩く

志熨家(しのすや)かりんさん。


開場後の受付です。




前説は、潮吹亭(しおふくてい)くじらさん。

熊本の出前寄席、愛宕山登山、お囃子の

じゅげむ社中と盛りだくさんの内容でした。


今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させていた

だいています。(以下の
青字の部分)


午後2時の開演時間になりました。

もう100名を超えるお客さんにご来場

いただいています。


トップは、洋酒家巧駆(ようしゅや・こーく)

さん。巧駆さんはじゅげむ社中の三味線

担当なので、ご本人の出囃子は、残念なが

ら録音テープになります。ネタは、落語の

定番「寿限無」です。




久々の「二刀流」で大変な中、堂々の高座

です。当会の名前でもある「じゅげむ」の

一席。わんぱく盛りの「寿限無」くんですが

思春期からやがて大人になりまして・・・




お茶子は「母娘コンビ」といいたいところ

ですが、志熨家かりんさんは「じゅげむ社

中」ということで、さや豆ちゃんがひとりで

こなします。ただ最近は「いたずら盛り」

なようで・・・



二番手は、三流亭志まね(さんりゅうてい

・しまね)さん。演目は、「権助魚」です。

商家の御寮人さんは、旦那のお妾さんに

大いに嫉妬し、旦那の供をした権助を責め

立てます。権助は言い訳用に買って きた

魚で、危機を乗り切ろうとしますが・・・。



愛宕山なんて何のその。なんと「東海

道」を歩ききったという猛者です。その

詳細は「当会HP・三流亭志まねの東海

道Walk」。「権助魚」は上方では「禍は

下」。権助にかかれば、めざしだって

かまぼこだって海を泳ぎます。


次の演者からは、生の出囃子になります。



三番手は、六弦亭ざくろ(ろくげんてい・

ざくろ)さん。ネタは、「天国へのメロディ」

です。この噺は、ハメ(お囃子)がふんだ

んに
入ります。ただ、歌謡曲やクラシック

なので、テープでのハメですが・・・。



六代文枝師の創作。自分の葬儀のBGMを

何にしようかということで、いろんな曲を試し

ます。テープをとっかえひっかえ、結構大変

でしたが、場内は大受けで、よかった〜。

お客様の中には、これをざくろさんの自作

自演だと思われた方もおられたようで。


テープのお囃子を担当するくじらさん。

今回は、生のお囃子が入ってますが、

ざくろさんの高座ではご覧のとおり

山になったカセットテープを次々と入れ

替えて再生、大忙しでした。


中トリは、南茶亭おすし(なんちゃってい・

おすし)さん。演目は、「宿屋ばばあ」です。

タイトルは、ちょっとおどろおどろしいです

が、ギャグ満載の噺。とある宿の90歳の

女将。その正体はいかに・・・?



笑福亭福笑師の創作。「村おこし」という

テーマはあるものの、全編「だじゃれ」だら

け。あるメンバーが一言、

「ふだんのおすしさんと変わらへんな・・・」

こちらも大受け。中トリばっちりです。


今回も、おかげさまをもちまして、入場者

179名の大入満員となりました。改めて

御礼申し上げます。


中入りです。


楽屋への差し入れは、熊本に出前寄席に

行ってきた、くじらさん・志まねさん・るうず

さんからデコポンクッキーです。


今回のプログラムの司之助さんのコラムは

最近HPで連載が始まった、志まねさんの

「東海道Walk」に因んで、旧・東海道に

ついての記事でした。
 
   ※ 三流亭志まねの東海道Walkはこちら


後半の出番を待つ二人の出演者。


中入り後は、悠々亭一光(ゆうゆうてい・

いっこう)さん。ネタは、「胴斬り」です。

侍が主人公の胴体を一刀両断にして

逃げます。ところが、斬られた男、自分が

真っ二つになったことに気づきません。


辻斬りにあった男の「上半身」と「下半身」

とが別行動。こんな「荒唐無稽」が一光

さんの語りで、何か「あり得る」噺に

思え・・ませんが、ある意味、これこそ

「落語」なのです。


トリは、寿亭司之助(ことぶきてい・しの

すけ)さん。演題は、「愛宕山」の一席。

旦那が、芸者・舞妓・太鼓持ちなどを引き

連れて愛宕山にお参りに行く噺です。

実は、この前日に、メンバー有志と愛宕山

に実際に参詣登山に行って来ました。

愛宕山登山のメンバー。

左から小酔さん、すばるさん、くじらさん、

るうずさん、志まねさん、司之助さんです。

標高924m。結構、きつい登山でした。


もちろん、この噺が当会定例会でかかるの

は初めて。「愛宕詣り」を前日に済ませ、

満を持しての一席です。どうやら、正座も

問題ないようですね。


クライマックスは、たいこ持ち「一八」が

大きな傘をパラシュート代わりにして谷底

へ飛び降りるシーン。かりんさんの太鼓と

の、見事な「夫婦共演」です。


無事にお開きとなり、大急ぎで撤収作業

にかかります。慣れたもので、見る間に

元の状態に戻っていきました。


そして、お楽しみの打ち上げです。

場所は、市内の居酒屋の「へそ」さん。

ここは料理に定評があります。


寄席も盛り上がりましたが、打ち上げも

大いに盛り上がります。

次回の定例会は、6月10日(日)に

西武百貨店で開催の「駅前寄席」です。

ご来場をお待ち申し上げております。








第292回 噺の会じゅげむ定期公演
 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.178

と き  平成30年6月10日(日) 午後2時開演
ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


台風5号が接近ということで、午前中は曇り

模様でしたが、午後からは雨が降り出しまし

た。寄席などの興行ものに雨は天敵。まし

てや、当会の寄席は入場無料なので、天候

の影響をもろに受けます。


まずは、午前中に会場設営にかかります。

各メンバーが大車輪で動き回って、寄席の

会場を作り上げます。それぞれがあうんの

呼吸で無駄なく約1時間で完成です。


出来上がった高座でネタ繰りを始める太陽

さん。ここは早い者勝ちです。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させていた

だいています。(以下の
青字の部分)



開場時の受付の模様です。天候のせいか

お客さんのお越しも少し控えめで、「今日は

あかんかな?」というメンバーの声も聞こえ

てましたが・・・。


開演時には、客席がほぼ埋まるくらいに

ご来場いただきました。

この日の番組は、司之助さん曰く、「寄席の

見本のような構成」とのこと。なかなかこの

ような番組編成にはならないものです。



前説兼トップは、寿亭司之助さん。ネタは、

「桃太郎」です。父親が子供に寝物語を

しますが、細部にわたって子供の質問攻め

に。子供が父親に語る「桃太郎」の新解釈

は理路整然としていて説得力があります。


前説を兼ねて早めの登場です。今回の

番組は、古典と創作ものとがバランスよく

並んでいます。「桃太郎」は古典では

ありますが、なんとなく、寿亭父娘の

ドキュメントに思えてなりません。


二番手は、高月亭すばるさんです。演目は、

「湯屋番」。なまけ者の若旦那が働かなけ

ればらなくなって、男の夢 !? の念願の風呂

屋の番台に上がります。意気揚々と番台に

上がるなり芝居がかりの妄想の世界に・・・


代表的江戸落語。湯屋(風呂屋)の番台

での「妄想」が聞き物。普段は実直な

すばるさんが演じる「妄想劇場」に何とも

言えない味わいが。今日は久々の「高月亭

父子競演」です。


三番手は、歩鱈小酔さん。ネタは、「読書

の時間」です。読書は人生の糧であると

言われますが、子供にとって本を読むこと

は大切な勉強です。でも、そこに、大人の

事情が関わってくると・・・。


新しい「芸名」「出囃子」とも板についてき

ました。六代文枝師の創作。スマホなどの

普及で確かに今の若者の活字離れはゆゆ

しき問題。もっと活字を・・・。たとえ、

「未亡人日記」であっても!?


お茶子は志熨家かりん・寿亭さや豆の母娘

コンビ。この「寿亭さや豆」という芸名は、

かりんさんのお腹にいるときに「本名」より

先に決まったとのこと。もう、この世界から

逃げられない運命なり!?


中トリは、三流亭志まねさんです。演目は、

「夢の酒」。若旦那が昔なじみの女の所で

いい雰囲気になる夢を見ます。その夢を

聞いた女房が嫉妬して大騒ぎに。そこに

大旦那が仲裁に入りますが・・・。

夢と現実が巧みに入れ違います。



出だしは「おや?天狗裁き?」。

その後は「夢」と「現実」の出来事が

つながって・・・。こういう噺は演じる側も

混乱しそうですが、そこは百戦錬磨の

志まねさん。見事な中トリ。


当初、天気予報では、「梅雨と台風の合わ

せ技で大雨の恐れあり」と言われてました

が、雨は降ったものの、大雨にはなりま

せんでした。それでも、足下のお悪い中、

107名ものお客様方・・・。ありがたい

ことです。


中入り休憩。

ここまで予定時間よりも若干早めに進んで

います。なかなかいい感じです。


中入り後は、高月亭太陽さんです。ネタは、

「オレオレ詐欺」。今、巷に増加している

特殊詐欺がテーマです。オレオレ詐欺等は、

実際に深刻な社会問題。是非とも、この

落語を真剣に? 楽しんで、防犯意識を

高めて欲しいものです。


兵庫県警公式チャンネルで桂三若さんが

演じてます。まず、この目の付け所に脱帽

です。この高座から太陽くんが家族思いの

優しい青年であることがわかりました。何度

でも演じてほしいですね。



トリは、潮吹亭くじらさん。演題は、ネタお

ろしの「住吉駕籠」です。街道筋を行く

駕籠屋には、不埒な者もおり、そういう

駕籠は「くも駕籠」と呼ばれました。

でも、この噺の住吉街道の駕籠屋さんは、

そんな悪者ではなく、お人好し!? かも。


メインは、かの「酔いたんぼ」。この

「くどさ」で笑いを誘うのですが、くど

すぎるとダレる。やっぱり難しい噺です

が・・・。ネタおろしのあと「もう二度と

演りたくない」と思う噺と「手応え有り、

また演りたい」と思うネタがありますが、

今回は後者。トリの重責を果たした、

と言うことでよろしいでしょうか?


どちらかというと、人が好すぎて、茶店の親

父、武士、酔っぱらい、堂島の相場師など、

次々と現れる変な客に振り回されるばかり

です。くせのある登場人物を演じ分けての

見事なトリでした。



おかげさまをもちまして、無事にお開きと

なりました。番組もよかったですが、各演者

の時間配分も理想的で、ほぼ予定どおりに

進行することができました。(こんなことは

滅多にありません・・・!!)


打ち上げは、会場のある西武百貨店の

レストラン街のお好み焼き「千房」さん

です。
寄席が成功した後に飲むお酒は、

実に甘露の味かもしれません。


高校生でデビューした太陽さんも大学生。

乾杯の和に加われるようになりました。


次回の定例会は、7月15日(日)開催の

「高槻市民寄席」です。番組等詳細は、

「お知らせ」コーナーをご覧ください。



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