過去の活動報告 No.103





第269回

噺の会じゅげむ定期公演 

 第93回 高槻市民寄席  


と  き  平成28年7月31日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


今回も天気は晴れ。暑い一日です。


会場の設営風景。結構、大掛かりです。


ウォールの大移動・・・。


受付付近の飾り付け。



椅子を並べます。これにはちょっとしたノウ

ハウがあり、お客さんが高座を見やすいよう

に工夫しています。


高座を組むのは、一種の職人技でもあります。

  


会場設営の後は、配布物のプログラムやチラシ

の段取り。


トリのざくろさんは、お囃子担当のくじらさん

とハメの打ち合わせ中。今回のネタは、ハメ

が重要な要素となりますので、真剣です。


開場とともにお客さんが次々と来場されます。

今回の活動報告も、例によって、くじらいだー

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させ

ていただいています。(以下の
青字の部分で

す)


開演直前には入場者100名を超えました。


前説は、今回は出番のない寿亭司之助さん

です。恒例の「フラダンス」は日程の都合で

今年はありません。その代わり今回の演目

は、ほとんどが「ネタおろし」。トリは大ネタ

「たちぎれ線香」。見所満載です。


トップは、三流亭志まねさん。ネタは、「無

精床」です。「床屋」という言葉は「髪結い

床」からきています。
最近では「床屋」とは

言わず、「理容室」などと呼ばれています。

私が子供の頃は「散髪屋」でしたね。


落語には「床屋さん」が結構出てきます。

でも、こんな無茶な床屋さんは、「冗談言っ

ちゃいけねぇ!」



二番手は、潮吹亭くじらさん。演目は、「四

人ぐせ」です。「くせ」と言いますと、「人間

無くて七くせ」というくらい、いろんな「く

せ」があるものです。その「くせ」をお互い

直そうと四人の男が苦労します。


ネタおろしとして、準備期間をたっぷり設けた

割には、もう一つだったかな?

でも、好きなネタなので、もっと高座にかけて

ゆきたいですね。


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」の母娘

コンビですが、ほとんど、さや豆嬢一人でこな

せるようになりました。


三番手は、びい亭るうずさん。ネタは、艶笑噺

の「目薬」です。昔は、字を読めない人の割合

が今よりずっと多かったようで、このような間

違いが起こります。

(そんな訳はないと思いますが・・・)


この日、出演予定だった「南茶亭おすし」さん

の代演です。このネタはるうずさんがある日、

「繁昌亭昼席」で聞いて、「これだ!」と思っ

て、即、高座に。思い立ったら即実行・・・

まさに「るうずイズム」なり。


中トリは、悠々亭一光さん。演目は、「骨つ

り」です。江戸落語では「野ざらし」というタ

イトルになります。いわゆる無縁仏(白骨)

を見つけて、丁重に回向(えこう)してあげ

ると、その霊がお礼にやってきます。



いわゆる「米朝型」とは違うようですが、一光

さんらしい、スマートな高座です。堂々の「中

トリ」です。



おかげさまをもちまして、今回は入場者数が

なんと223名の超大入満員となりました。

お暑い中をお越しいただきまして、まことに

有り難うございます。


中入りです。

BGMはトリのざくろさん作曲・歌唱によるも

の。多彩な才能に脱帽です。


このところ、仕事の都合で寄席に参加できない

スタッフの真琴家笑吉さんが、シュークリーム

とお酒を差し入れてくれました。いわゆる上戸

も下戸も喜ぶ気配りと言えます。


その笑吉さんは写真撮影を担当してくれます。

今回の演者の写真はすべて笑吉さん撮影の

ものです。普段使っているカメラとは違い、高

画質の映像です。


中入り後は、文々亭小輔さん。ネタは、「読書

の時間」です。「読書は人生の糧である」と誰

かが言ってましたが、子供にとって本を読むこ

とは大切な勉強のひとつなのは間違いありま

せん。でも、そこに、大人の事情が関わってく

ると・・・。


すでに「古典化」している、六代文枝師の創作

ものです。

小輔さんももう40代ですか。私も歳をとるは

ずです。


トリは、六弦亭ざくろさん。演題は、「たちぎ

れ線香」です。若い芸子のはかない恋心が

聴く者の心に響きます。


半端な素人には手が出ない、屈指の大ネタ

に挑戦。さすが、役者の経験もお持ちだけ

あって、噺の持つ世界を見事に表現されて

ます。私も袖で聞いていて、思い切り感動し

ました。終演後のお客様の表情も、充実感

でいっぱいのようです。


仏壇に供えてある芸子の遺品の三味線が鳴

り始めます。ハメと相まって胸を打つシーンで

す。私は、故・笑福亭松喬師匠が、「昔からこ

の噺が演ってみたかった」と涙ながらに演じて

おられた高座を見た記憶があります。


無事にお開きとなり、お客さんをお見送り

します。



お見送りの後は、すぐに撤収作業に入ります。


撤収後は控え室で、打ち合わせ等をやり、その

後は・・・。


お楽しみの打ち上げです。今回は、「焼き肉」

の食べ放題!!


盛り上がってます。


毎度のことですが、寄席の後の打ち上げの

お酒は最高に美味しいです。次回も打ち上

げを楽しみに・・・ではなく、全力で寄席をや

り遂げた結果として、打ち上げを楽しみたい

と思います。





第270回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.167
   
と き 平成28年8月21日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


JR高槻駅の南側から見た会場の高槻西武百

貨店です。天候は晴れ。この日も暑い一日で

した。



10時半に集合し、すぐに会場設営です。

今回の活動報告も、例によって、
くじらい

だー@さんのブログの「ミニ活動報告」も

引用させていただいています。

(以下の
青字の部分)


商売や興行の世界で俗に「二八(にっぱ

ち)」といいまして、2月と8月は景気が悪

いとされています。


我々「素人落語の会」は、いわゆる「興行」

ではありませんが、昨年8月の「第161回・

駅前寄席」は入場者数92名。猛暑の中、

お越しくださったのはありがたいのですが、

連続「大入り(100名以上)」がとぎれました。


しかし今回は入場者数131名の大入り。

昨年以上の猛暑にも関わらず、本当に

ありがたいことです。この「大入り」には

2つの「効果」がありまして・・・

それはまた後ほど。


会場設営が終われば、お客さんにお配りする

プログラムやチラシの準備です。プログラム

に入場者の数をカウントするための通し番号

を入れて、他のチラシと組み合わせます。

  


開場は基本的に開演30分前ですが、この

ところは、1時間前には開場しています。


前説は、三流亭志まねさん。

おなじみ「島根県Tシャツ」に身を包んだ

「島根生まれの江戸っ子」が披露した小噺

は、なんと「松鶴の九官鳥」。かの「六代目

松鶴」師のエピソードをもとにしたもの。そ

の引き出しの多さに脱帽です。


午後2時の開演時間です。客席は、すでに、

ほぼ満員の状態になってました。


今回も、スタッフの真琴家笑吉さんが撮影を

担当。前説の志まねさんを含み、出演者の

写真は全て高画質での撮影になります。


トップは、六弦亭ざくろさん。ネタは、「鰻

の幇間(たいこ)」です。


実は開演前から、客席は先月の「高槻市

民寄席」のトリ、ざくろさんの「たちぎれ線

香」の話題で持ちきりでした。
素人落語の

枠を超えた「ざくろワールド」。


確かに、メンバーも皆脱帽でした。当会

の暗黙のルール「トリをとった者は次回は

トップ」。もちろん、ここでも客席の心をわ

しづかみ・・・そうです。「大入り」の一つ目

の効果は、間違いなく「ざくろ効果」です。


二番手は、高月亭すばるさん。演目は、

「持参金」です。「逆さまの葬礼」という噺

の前半部分で、「不思議の五円」とも言わ

れ、江戸落語でも演じられます。「金は

天下の回りもの」という諺を見事に落語で

体感できますね。


セリフの一言一言を大切に演じる、すばる

さんの人柄そのままの高座です。その一方

で、メンバー一人一人のテーマソングを自ら

のセンスで探してきてテープに起こしてくる

というお茶目な一面も・・・


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」の

母娘コンビ。さや豆嬢の浴衣姿が寄席に

華を添えます。


三番手は、悠々亭一光さん。ネタは、「川柳

は心の憂さの吹きだまり」です。長いタイト

ルですが、人生の悲哀を次々と繰り出す

川柳で見事に表現しています。


笑福亭仁智師の創作ではありますが、

決まった形がない噺で、それぞれの川柳が、

一光さんのドキュメント!?

気軽に笑える一席です。


中トリは、洋酒家巧駆さん。演目は、「はて

なの茶碗」です。道具の目利きで有名な茶

道具屋の金兵衛、略して、「茶金」さんと

振り売りの油屋との茶碗を巡る不思議な

エピソードです。


巧駆さんの「十八番」ではありますが、

高座にかけるのは、平成21年5月「第

50回・高槻市民寄席」以来の7年ぶり。

古典の大ネタを巧駆さんらしくスマートに

まとめました。


上記のとおり、入場者131名の大入満員と

なりました。お暑い中を、ご来場いただき、

まことに有り難うございました。


中入りの休憩。


楽屋への差し入れのお菓子です。


中入り後は、潮吹亭くじらさん。ネタは、

「ジンギスカン」です。ジンギスカン鍋の

作り方を一つ一つ説明するといっただけ

のシチュエーションですが、その課程が

そこはかとなく笑いに昇華していきます。

 


ネタおろしがなんと、平成15年11月「第

87回駅前寄席」。「グリーンプラザ」時代

です。正直な話、ここまで定着するとは思っ

てませんでした。自分で言うのも何ですが、

今日も大受け。改めてこんなすばらしいネ

タを残してくださったいとこい両師匠に感謝

です。


トリは、寿亭司之助さん。演題は、「天狗裁

き」です。夢の話があらぬ方向に進展して

しまう壮大なスケール? の落語です。


祝・還暦!というわけで「60」マーク

の赤いTシャツを披露。


私が入会した頃は「謹厳実直な万年青年」

だったのが、今や貫禄たっぷりのロマンス

グレー。この「天狗裁き」というネタにぴっ

たりですね。というわけで「大入り」の効果

二つ目は、「司之助還暦効果」ですね・・・・

めでたい!


何やら面白そうな夢を見ていたであろう主人

公が女房にその内容を尋ねられますが、本人

は夢を見た覚えが無く、大喧嘩に。その喧嘩

が次第に大きくなって裁判に発展し、やがて

は、天狗が介入してきて大騒動に・・・。


お茶子のさや豆嬢はお昼寝中!? 

ではなくて、楽屋の暖簾の下から、父親の

高座を真剣に見ているところだそうです。

将来は、女流落語家の道へ進むのか

も・・・。


無事にお開きとなり、お客さんをスタッフ

全員でお見送りします。


打ち上げは、地元のトリ料理の居酒屋さん。

何度も書いていますが、寄席の後の打ち上げ

のお酒の味は格別なものがあります。


次回の定例会は、9月25日(日)午後2時

開演の第94回「高槻市民寄席」です。

皆様のご来場をお待ち申し上げております。


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