過去の活動報告 No.102



第267回

噺の会じゅげむ定期公演 

 第92回 高槻市民寄席  


と  き  平成28年5月15日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


この日もいい天気です。落語日和というよりも

行楽日和ですね。お客さんは来てくれるかな?


朝の集合直後の控え室です。連休中に福島県

へ落語のボランティアに行っていたびい亭るうず

さんから報告がありました。


おみやげの桃の饅頭です。見た目もきれいで

ほんのり、桃の香りがしてました。味ももちろん

美味しかったです。


会場設営の開始です。



高座に上がる階段が、以前からぐらついていた

ので、るうずさんが板で補強をしてくれました。


徐々に落語会の会場が出来上がって行きます。


  


受付のディスプレイもるうずさんが新調してくれ

ていました。


高座が出来上がりました。


開始から1時間後、会場設営が全て完了です。

今回の活動報告も、例によって、くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)


受付のディスプレイも新しくなって、いよいよ

開場です。


待ちかねたとばかり、お客さんが次々とご来場

されました。


前説は、この日、出番のない三流亭志まねさん

です。

毎回、寄席のDVD撮影を一手に引き受けてくだ

さってます。出番がなくても大忙しです。


開演です。

この時点で、入場者は100名を超えていました。


トップは、悠々亭一光さん。ネタは、「魚根問」で

す。一光さんの十八番でもある「やかん」という

落語の前半部分を独立させた噺が、この「魚根

問」らしいです。


江戸も上方も思いのまま。

今回はまさに「江戸前」落語とはいえ「うお」と「さ

かな」の違いに思わず納得・・・



高座と楽屋を仕切るのれんも、涼しげな夏向きの

ものに掛け変わりました。


二番手は、文々亭小輔さんです。演目は、「お玉

牛」。艶笑落語になる。元々は、「堀越村のお玉

牛」というタイトルで、最初にお玉の生い立ちを

説明するくだりがありましたが、今では演じられ

なくなったようです。


小輔さんが20歳代のころからの持ちネタです。

「夜這い」がテーマの噺をさわやかにまとめる

ところは20歳代のころそのままです。


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」母娘コン

ビ。最近は、これが楽しみだというお客様も・・・





三番手は、洋酒家巧駆さん。ネタは、江戸時代

名工の誉れ高い彫刻家・左甚五郎が活躍する

「竹の水仙」です。他に甚五郎ネタとしては、「三

井の大黒」や「ねずみ」がよく演じられます。


名工が彫り上げた竹の水仙を買いに来るのが

肥後熊本のお大名。熊本・・・現代の噺ではない

のに、やはり思わずにはいられませんね。落語

に出てくる「左甚五郎」は、彫刻師というより魔術

師ですね。


おかげさまをもちまして、入場者171名の大入

満員となりました。ご来場いただきまして、まこ

とに有り難うございました。改めまして、御礼を

申し上げます。


さや豆嬢の名ビラ返しも、板についてきました。


中トリは、寿亭司之助さん。演目は、十八番の

「老婆の休日」です。桂文珍師匠の創作落語で、

素人落語の噺家でも演じる人の多いネタかも

しれません。元気なおばあさんの落語です。



おそらく司之助代表の最も上演頻度の高い演目

でしょう。でも、何度聞いても見事です。文珍師

の原作にはない「防犯啓発」落語でもあります。


ここで、中入りの休憩です。時間にして約10分。


いろいろと差し入れもいただいています。



中入り後は、六弦亭ざくろさん。ネタは、「仏師屋

盗人」です。仏師とは、仏像を作る職人のことで、

その店が仏師屋ということになります。そこに

泥棒が入り込みますが・・・。


声の大きさが他のメンバーと大きく違います。

そして人物描写もいつも深く掘り下げて・・・。

上から目線だった盗人が、いつのまにか、仏師

屋の弟子扱いに。



今回、定例会で初めてトリをとる高月亭すばる

さん。楽屋の外で、ちょっと落ち着かない様子

ですな。


出囃子とハメを担当する潮吹亭くじらさんです。

今回、私は出番はないのですが、2席目とトリに

は「ハメ」が入ります。タイミングを間違いません

ように・・・


トリは、高月亭すばるさん。演題は、「狸の化寺」

です。人間国宝の故・桂米朝師匠が復活させた

珍品落語です。河川などの修復工事を請け負う

黒鍬(くろくわ)組が主役となり、物語が展開しま

す。


息子さんの太陽くんをはじめ、メンバー皆が見守

る中、初の「トリ」。いろいろ戸惑いもあったようで

すが、持前の誠実さで、無事乗り切りました。

残念なのは、私が最後のハメを切るタイミングを

間違ったこと。すみません。でも、すばるさん、お

見事。


黒鍬組の男たちが宿泊所にしている荒れ寺に

化け物が出没します。頭領の竜五郎がこれを

追いつめていくと、狸が化けていることが分か

ります。そのうち、狸は欄間の天人の一人に化

ますが・・・。


無事にお開きとなり、出演者とスタッフ総動員で

お客さんのお見送りです。


寄席が終わった後は、すぐに撤収作業に移行

します。


あっという間に撤収完了。


打ち上げは、久しぶりのイタメシです。それも、

サイゼリヤはお初ですね。


珍しく、ワインとビールで乾杯!!


ワインは大きなボトルで頼むので、ビールより

割安になるようです。


打ち上げの最後は、お決まりの大阪式の三本

締めでお開きでした。




第265回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.166
   
と き 平成28年6月19日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


天候は雨。梅雨であります。


今回の活動報告も、例によって、くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)


「駅前寄席」の会場「高槻西武百貨店」は、全店

あげての「父の日イベント」。そうです、今回の

「駅前寄席」は、「父の日イベント」の一環であり

ます。こんな風に、イベントチラシの一番目立つ

ところに載せてもらいました。


その効果もあったのでしょう。折からの梅雨空、

足元の悪い中、入場者109名の大入満員に

なりました。

お越しくださいましたお客様方に厚く御礼申し

上げます。


会場設営真最中。


最後に高座周りのディスプレイを整えます。


会場設営が完成です。スタッフ総出で所要時間

は約1時間かかります。

  


会場設営の後は、当日お客さんにお配りする

プログラムやチラシを整えます。


お茶子(名ビラ返しや見台の出し入れや座布団

返しなどを務める上方落語特有の女性のお仕

事)の練習中。


店内の随所に案内のPOPを置いていただいて

ます。今回は、写真付き!!

このところ、開場は1時間前になってきました。

早いお客さんは、その頃にはお見えです。


前説は、潮吹亭くじらさん。チラシには「高月亭

すばる・太陽」父子の名前が載っています。実は

当会には、もう一組「父子」がいます。それは後

ほど・・・。プログラムのコラムは「笑点」の話題。

「笑点のテーマ」を歌詞をつけて歌ったところ、メ

ンバーから「そんな歌だったの!」という反応が

ありました。


午後2時の開演時間です。この時点ですでに

ほぼ満席となりました。


トップは、高月亭すばるさん。ネタは、「仁義なき

校争」です。最近は、学校の先生の言うことを聞

かない、校則は守らないといった生徒が増えて

いるようです。それに対抗する為に先生たちが

考えた作戦とは・・・。


今回の目玉「高月亭父子」のお父さん。

六代桂文枝師の「花王名人劇場」時代の創作

ものですが、「ヤクザネタ」ということで、現在で

も十分「時事ネタ」ですね。


寄贈いただいた「駅前寄席」の大提灯も年季が

入ってきました。


二番手は、びい亭るうずさん。演目は、「うなぎ

屋」です。開業したてで、主人だけではうまく鰻を

さばけない店に行き、わざと目の前で鰻をさばく

ように要求して、主人が四苦八苦するのを楽しも

うとします。すると・・・。


東日本大震災の被災地・福島県浪江町への

「単独出前寄席」の活動報告を熱く語ります。

当会きっての熱血漢。創作ものの間に挟まった

「古典落語」がかえって新鮮ですね。


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」の母娘

コンビですが、最近は見台の出し入れを除き、

ほとんどさや豆嬢がこなします・・・。


三番手は、高月亭太陽さん。ネタは、「君よモー

ツァルトを聴け」です。天才音楽家モーツァルト

が好きな医者からそのエピソードを聞いた魚屋

が女房に受け売りでトンチンカンな話をします。


父子そろって「六代文枝作」に取り組みました。

ネタの選択は、いかにも現役大学生ですね。

機械のトラブルで、肝心の「アイネクライネナハ

トムジーク」の頭がうまく出なかったです。

本当に申し訳ない。



高座。


中トリは、南茶亭おすしさん。演目は、「宿題」

です。宿題と言えば、子供の頃のいやなイメージ

しかありません。その宿題の面倒を見なければ

ならない親も大変なようです。


これも六代文枝作ですが、かなり最近の作です。

職業柄、セミナーの講師をされているおすしさん

にはぴったりのネタです。そしてこれも「父の日」

ネタですな。


中入りの休憩です。


楽屋の入り口。


毎年ゲスト出演していただいている正直亭黄門

さんから差し入れをいただきました。


中入り後は、寿亭司之助さん。ネタは、「みどり

の窓口」です。
そうです。もう一組の「父子」は

この「寿亭司之助・さや豆」。娘が整えた高座で

お父さんは「ネタおろし」。こちらは、立川志の輔

師作ということで「作者志の輔・演者司之助」の

「Wしのすけ」です。


前半でかなり時間が押したため、内容をかなり

カットしたようですが、それがかえってお客様に

はわかりやすかったようで・・・。でもこれは結果

論。各演者のみなさん、持ち時間はなるべく守り

ましょう。





大トリは、三流亭志まねさん。演題は、十八番の

「大山詣り」です。「大山」は神奈川県にある標高

1246mの山で、中腹に大山寺、頂上に石尊大

権現があり、ここへの旅行は、昔の江戸っ子に

とって一種の娯楽だったようです。


トリは本格的江戸落語(上方では「百人坊主」と

いうタイトルに)。悪態熊五郎が寝込みに坊主に

された腹いせに、かみさん連中を残らず坊主に

してしまうという、ある意味かなりえげつない噺

です。


でも、亡くなった(と信じ込んだ)亭主のために

坊主になろうというその心根・・・この噺もこじつ

ければ、「父の日」噺ですな。


長講一席の大ネタですが、志まねさん、見事に

演じきりました。


無事お開きとなり、スタッフ全員でのお客さんの

お見送りです。


お見送りが終われば、ただちに撤収作業に

かかります。


打ち上げは「多目的ホール」と同じフロアにある

「お好み焼き・千房」。


落語に関するいろんな話題が出た中で、来年

9月が当会定例会「高槻市民寄席」100回記念。

生涯学習センター2階にある300名収容の

大ホールでどんな催しがよいのか、メンバーの

間で喧々諤々・・・、


この話どう進むのか予測がつきません。みん

なの想いが、きちんと形になるように今後煮詰

めていきましょう


次回の定例会は、7月31日(日)午後2時開演

の第93回「高槻市民寄席」です。いつものとお

り、入場無料です。皆さま、お誘いあわせの上、

ご来場いただきますようお願い申し上げます。



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